「ホームステイだと英語が話せる」は嘘? ホームステイを考えている人に覚えておいてほしいこと
- Yui
- 2019年4月17日
- 読了時間: 7分
こんにちは、私立文系の大学4年生なんて毎日がGW、ゆいです
今回は留学を具体的に考え始めた時にぶち当たる壁
ホームステイVS寮(一人暮らし含む)
についてです

経由するエージェントやプログラムの内容によって選べない場合もありますが、選択可能な人にとっては大変悩ましい問題だと思います
私はカナダに一学期間留学するにあたり「ホームステイ」をしていました
出発前のホームステイのイメージは、

仲の良い家族と毎日食卓を囲み
休日にはショッピングや観光地に出かけ
帰国後も連絡を取り合って会いに行ったりする
と、、、そこまで完璧なホストを想像してはいませんでしたが
“まあ、ホストファミリーなら嫌でも英語を使わないといけないし
費用も安く済みそうだし、文化に密着できる感じでいいじゃん?“
と、、、すごく安易な心構えで旅立ちました
だからこそ感じたギャップ「ここはどうなのホームステイ」を今回はご紹介していきたいと思います
ホームステイの理想
優しいパパとママのお家で、ホストシスターやホストブラザーと友達になり楽しく生活
毎日食卓でその日の出来事を話し(英語を使う)談笑する
休日やホリデーシーズンには買い物や観光など、多少“もてなし”的なことをしてもらえる
留学での悩みを相談したり、同じ釜の飯を食って仲を深め、帰国後もテキストやグリーティングカードを送り合う
ホームステイの現実
「ホストファミリー」はもはやビジネス:家が広くて部屋が余ってる家族にとって、一ヶ月留学生を受け入れれば固定費としてお金が入る(筆者の場合は8万)
悪気があるかは人によるが、そもそも食事が適当:お弁当は毎日サンドイッチにシリアルバーか、昨晩の残りご飯
当然だがホストにも生活があり、仕事があるので毎日たくさんお話して、英語を使う機会をあたえてくれるわけではない(自分で話しかければ話しは別)
これまた人によるけど、休日は基本放置で、ホリデーシーズンは家族だけ旅行に行ったりする
ビジネスとしてやっている人は、私たちがいなくなったらすぐに次の子を引き受けるのでいい意味でも悪い意味でもone of themでしかない:仲良くなれるかは、もう本当に性格が合うかによる
最初に訂正しておくと、私はホームステイ反対派ではありません
自分がお世話になったホストファミリーも本当にいい人たちで
家が恐ろしく学校から遠かった以外に、大きな不満は何もなく楽しく暮らしていました
ただ、期待に胸を膨らませて理想のイメージを持ったまま行くと
「あれ?ちょっと思ってたのと違うな」と感じてしまう人もいるのでは、と
自分の経験を通して感じたので今回は“ギャップ”についてお伝えして
少しでもミスマッチを防げたらなと(?)いう所存でございます
ホームステイ=ビジネス

日本ではまだまだホストファミリーをするということはボランティア要素が多めで、
“おもてなし精神”もあってか、どうしても「お客さん」として扱わなきゃと思っている人も多く、受け入れる側のハードルも高いです
一方で、カナダやアメリカでは、ホストファミリーは一種のビジネスとして捉えられています
お金持ちでなくても土地も家も恐ろしく大きい・広い(筆者のホストは夫婦二人で4LLDDKに住んでいました)ことがあるので、余ったスペースを人に貸して食事を提供すれば家賃収入が入り、誰でも手軽に始められるビジネスなのです
それゆえの“ドライさ”があります
絶えず人を受け入れ、本人たちも家に他人が住んでいることにいい意味で無関心です
“お金を払ってくれて、何も問題を起こさない留学生”であれば基本歓迎です
“ビジネス”の面が強すぎて
「ハウスルール」が細かく決まっている場合もあります
シャワーを利用できる時間が決まっている(夜11以降、朝7時以前はダメとか)
洗濯機の利用は週に1度(それを逃すと洗濯してくれない)
うるさくするの禁止(ホストのさじ加減で決まる)
門限がある
これらは、実際に私が聞いたことのあるハウスルールの一部です
決して全ての家で細かくルールが決まっているわけではありませんが
他人の家におじゃまするので、どこかの部分で“制限”があるのは仕方のないことかもしれません
しかし、せっかくの留学だから自分のやりたいことがハウスルールのせいで存分にできないのは少しもったいないかもしれません
逆に一切のハウスルールがない場合もあります(筆者のお家にもありませんでした)
「家にあるものは基本何でも使っていいよ」と言われ、好きな時間にシャワーを浴び、好きな時間に朝ごはんを食べて勝手に気楽に生活できる場合もあります
しかしそれを、条件指定でこちら側から選ぶことはできません
全ては運任せです
食事

通常ホームステイの場合、朝昼夜の1日3食分の代金を含めてホストファミリーに支払われています(昼食は学校の制度によりないこともあります)
しかし、その食事内容についての規定はないので何が出てくるかは本当に配属された家次第です
夜ホストが出かけてしまう日の夜ご飯にと缶詰を渡された
ホストがヴィーガンで、出された食事が全てヴィーガン食(肉なし生活)
逆にジャンクフードのデリバリーなどしか出てこない(野菜なし生活)
ご飯がカビてた・腐ってた・異物混入(髪の毛など)
単純に味付けが合わない(スパイスの癖が強すぎなど)
ホストが出してくれる食事の内容に不満がある時はまずしっかりと伝えるべきですが
それでも改善されない場合はせっかく食事代も支払っているのに自分でさらにお金を払って買うか、ホストを変更してもらうしかありません
食事になんのこだわりもなく、アレルギーも好き嫌いもない人でも
上に挙げたような内容の食事がずっと続くときつかったりします
一方で、同額を支払っていても料理好きのホストの家に行くことができると
毎日美味しい手料理(お弁当に手作りお菓子までつく)
食料品の買い物に同行させてくれて、好きなものを買ってもらい料理してくれる
キッチンを自由に使わせてくれて、自分で料理して食べれる
など、いいことづくしで快適な生活を送れる場合ももちろんあります
全ては運まかせです
休日・休暇

今までの流れで勘のいい人は大体予想がつくとおもいますが
休日の過ごし方についても家庭により本当に様々です
ですが、基本的にホストたちと自分が一緒に行動する流れでないことが多いです
出かける約束をしたり、車で乗っけていってほしいところがある時は伝えれば、応じてくれることが多いですが、基本的には放置です
これは長い間過ごすと思うと楽なのですが、
最初のうちは少し物足りなく感じる人もいるかもしれません
慣れてくるとホスト達だけで旅行に出かけて、家で一人自由を謳歌できる場合もあります
逆に家族旅行に全ておごりで連れて行ってくれる太っ腹なホストもいます
本当に様々です
全ては運任せです
まとめ
「つまり運任せってことね?」
–はい、その通りです
アレルギーや、持病など特別に配慮が必要でない限り
自分の提出した情報をもとにホストファミリーは勝手に決められます
言い方が悪いですが“大当たり”だった人ももちろんいます
今でも頻繁に連絡を取り、大学の長期休みにはホストを尋ねて実の親子のような関係を築く人も少なからず見てきました
そしてもちろん“大外れ”だった人もいます
本当に待遇が悪くて、エージェントや大学に相談しても改善されず、留学期間が短いことを理由に、途中でホストを変えることさえ渋られてしまうケースもありました
留学生側が事前にそれに対して対策できることは何もありませんが
ギャンブル的側面があることを頭の片隅に入れておいて
「ホームステイ」じゃない選択肢も考慮してみてください
補足
個人的には特に、
留学先で何か成し遂げたい人(団体を立ち上げたり、そうじゃなくても課外活動を積極的に行いたい人)
留学中にも続けたい趣味がある人(スポーツクラブに入って腕がなまらないように練習したいなど)
とにかく遊びまくりたい人
には「ホームステイ」以外をお勧めします
理由としては、
課外活動に参加すると
生活リズムがホストと合わなくなってしまう可能性が高いからです
せっかく「交流」したいと思っても
帰りが遅かったり、朝が早かったりすれば自然とそういう機会を損失してしまうだけでなく、
それに合わせて食事の準備をしなければいけないホストの手間も増えてしまい
申し訳なさが募ってしまうことがあります
次回は「ホームステイ」関連で、
ホームステイするなら絶対に学校と家は近い方がいい理由 個人的原因と対策
でお送ります(笑)
次の記事はこちら>>
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